骨壷の選び方と手元供養の方法を葬儀の専門家に聞いてみた
「骨壷はどのサイズがいいの?」
「手元供養の方法を知りたい」
「骨壷はどこで買えばいい?」
ネットを見ていると、そうしたお悩みで骨壷の購入を迷っている人の声をよく目にします。

というわけで、こんにちは。
ライターの、ゆきです。
私には高齢の母がいるのですが、人生で必ず訪れる家族との別れをふと考えると、どうすればいいのか分からないので不安になってきます。
供養の方法については
専門家に聞くしかない!
というわけで今回は、供養の方法のひとつでもある遺骨を納める「骨壷」に関する情報をお届けしていきます。
取り上げる情報はすべて、骨壷などを販売しているネットショップ『ルピナス供養』の運営者であり、葬儀社を経営しておられる服部社長に監修していただきました。

服部社長、よろしくお願いします。

よろしくお願いいたします。私で答えられることなら、なんでも聞いてください。

骨壷選びで悩むすべての人の助けとなれればうれしいです。
それではまいります!

ルピナス供養 服部聖也 社長
葬儀会館ルピナスホール代表。広島県出身。20代で大阪のIT関連会社に勤める。2006年に父が経営する葬儀社を事業継承。働きやすい職場づくりについて探求しております。通常の企業では良くても70%くらいの従業員満足度調査で社員満足度91.7%を達成。最近は父との畑仕事や子供の習い事のお迎え時に、二人きりでの会話できることに喜びを感じております。
教えてください!

はい。それでは、お急ぎの方のために5つだけ先にご紹介します!
1位 骨壷 四季の花柄桜(しきのはながらさくら) 5寸/6寸/7寸【ウラブタ刻印可】

価格:9,020円
精神美という意味の花言葉を持つ桜をあしらった美しい骨壷。
ロック式蓋なので移動時のがたつきもなく、お墓にもしっかり安置できます。
購入者さまの感想



2位 シンプル骨壷 切立 白壷 5寸/6寸/7寸

価格:3,740円
シンプルな白の骨壷。
切立デザイン。
購入者さまの感想



3位 ミニ骨壷 ローズワイン 2.5寸

価格:4,510円
バラの花の絵が散りばめられたとても華やかなミニ骨壷です。
※骨袋はオプションです
購入者さまの感想


4位 骨壷 青地夢想花 5寸/6寸/7寸【ウラブタ刻印可】

価格:10,480円
落着いた青地壷に花が描かれた骨壷。
購入者さまの感想



5位 シンプル骨壷 青磁(せいじ) 5寸/6寸/7寸【ウラブタ刻印可】

価格:8,580円
シンプルな青磁の骨壷。
ロック式蓋なので移動時のがたつきもなく、お墓にもしっかり安置できます。
購入者さまの感想



それではここから本編です。
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目次

それでは、よろしくお願いします。
使われるように
なったのでしょうか?

正確な時期は不明ですが、古代文明が生まれた頃に骨壷はあったと考えられています。
古代ヨーロッパでは、後期青銅器時代(紀元前1300年~紀元前700年ごろ)の、温帯ヨーロッパの一帯における主要文化として始まったようです。
遺体を火葬し、遺灰を骨壷に収め、天板や特別に意匠を施された蓋で骨壷を閉じ、武器や装飾品と一緒に墓所に埋葬する習慣がありました。
骨壷を故人の象徴として祀るようになると、特別の壷が作られるようになりました。

もともとは、古代ヨーロッパから始まった文化なんですね。
ヨーロッパから日本へ渡ってきたのでしょうか?

歴史的には釈迦の遺骨を納めた骨壷が異国から伝えられたとき、日本でも遺骨を美しい器に入れておくという考え方が生まれました。
遺骨を美しい容器に入れるという風習は、インドの釈迦の舎利(しゃり)信仰からきています。

舎利信仰とはどういったものなのでしょうか?

舎利とは、古代インド語の「シャリーラ」のことです。
シャリーラには、「遺骨」「肉体」「構成するもの」などの意味があります。
また、日本の仏教用語としての舎利は、「釈迦の遺骨」を指し「仏舎利」といいます。
仏舎利とは釈尊の火葬した骨をさしますが、伝説ではこの遺骨の分配をめぐって8つの国が争ったそうで、それほど遺骨は大切なものでした。

8つの国で争いが繰り広げられるなんて、驚きです。
なんですか?

手元供養とは、自宅など身近な場所で供養を行うことをいいます。 供養では、遺骨や遺灰、または故人の大切にしていた品などを納めます。
供養(くよう)という言葉を詳しく説明しますね。
サンスクリット語のプージャーまたはpūjanā(プージャナー)の訳です。
仏、菩薩、諸天などに香、華、燈明、飲食などの供物を真心から捧げることをいいます。
日本の民間信仰での供養とは、死者・祖先に対する追善供養のことをとくに指すんです。
ここから派生して、仏教と関係なく死者への弔いという意味で、広く供養と呼ぶこともあります。
また、動物等に対する供養、さらには針供養や人形供養のように生き物でない道具等に対する供養もありますよ。

なるほど。
身近な場所で供養ができると助かりますね。
自宅保管できますか?

骨壷を自宅に置き、手元供養するのに問題はありません。
むしろ故人を身近な場所で供養するので良い、とする考え方もありますよ。

安心しました。
骨壷を自宅に置く場合、どのような場所が好ましいでしょうか?

好ましいのは、リビングなど普段から家族が集う場所がいいと思います。

家族団らんの場所に骨壷を置くことで、故人に見守られているイメージでいいですね。
いつ行うのが
いいでしょうか?

納骨に関しては、とくに定められた時期はありません。
一般的には、四十九日後、初盆後、一周忌後などさまざまです。
ご家庭の状況に合わせて納骨していただければ、大丈夫ですよ。

選択肢があると、家族や親族で集まる機会が難しい場合、助かりますね。
方法を教えてください!

手元供養の方法もとくに決まりはありません。
手元供養には、身近な場所に「故人に対して思いを馳せることのできるものを置く」といった意味合いがあります。
ですので、通常の骨壷や分骨壷での手元供養、お写真での手元供養など自由に行って構いません。

制限が少なく、ニーズに合わせて供養ができそうですね。

かつては、すべての遺骨をお墓に納めるのが一般的でしたが、現在では価値観の多様性などから、お墓を持たないという選択をなさる方も多いです。
遺骨を自宅に安置し祀れば、お墓を持たなくても供養を続けることができます。

手元供養は、自由度が高いですね。
メリット・デメリットを
教えてください!

気になる方も多いと思いますので、ここからは、手元供養のメリットとデメリットについて紹介いたします。
手元供養のメリット
1. 故人を身近に感じ、寂しい気持ちになりにくい
いつも手元に遺灰を置いておくことで、亡くなった方が一緒にいて見守ってくれているような安心感を得ることができます。 また、身近に故人がいると思えることで、寂しい気持ちになりにくくなります。 手元供養の最大のメリットとも言えるでしょう。
2. 供養の費用や維持費が安く済む
お墓を建てるには、墓石代、工事費用、土地の永代使用量など安くても100万円ほどの費用がかかります。 建墓後には、維持管理費用が永久的に発生し、お墓参りの交通費も必要です。
それに比べ手元供養であれば、費用も一般的には数万円〜20万円ほどでできますので、圧倒的に費用を抑えることができます。
3. お墓参りやお墓の管理を軽減できる
お墓が遠い、外出制限がかかっているなどで、なかなかお墓参りに行けないケースが増えています。 このようにお墓のケアができない場合、敷地の雑草問題やお墓に苔が生息するなどの問題が発生しかねません。 きれいに保てなくなると、気持ち的に負担になる場合があります。 手元供養することで、高齢になっても供養を継続でき安心ですし、お墓参りの義務から自由になれます。
4. 費用とスペースを抑えることができる
墓を守る習慣が根付いているものの、守る人の高齢化や子供がいないため対応できないケースが増えています。 手元供養であれば、日本のみならず世界中どこへでも一緒に連れて行くことが可能ですので、放置することがありません。
5. 仏壇用のスペースを取らない
住環境の変化にともなって、自宅に仏壇を置く場所がないというケースが多くなっています。 手元供養の関連アイテムは、コンパクトで場所を取りません。 そのため、小さな間取りへ引っ越した際にも持っていくことができますし、新しいデザインのお部屋にマッチするデザインも多くなっています。
6. 豊富なデザインから好みのタイプを選ぶことができる
手元供養は、宗教や宗派を問わず作ることができます。 時代のニーズに合わせて、供養アイテムの使用も多種多様です。 お部屋のインテリアとしてマッチするお好みのものが見つかるでしょう。
手元供養のデメリット
1. 手元供養を受け入れてもらえない場合がある
「遺骨はお墓に埋葬するもの」と考える人が一般的です。 また、自宅で手元供養を行う場合、遺骨について将来的な供養方法を考えなければなりませんので、子供や親戚へ希望を伝える必要があります。
親族とトラブルになっては故人にとっても悲しい結果となります。 万が一、受け入れてもらえそうにない場合は、話し合いを重ね理解してもらいましょう。
2. 破損や紛失のリスクがある
部屋の掃除や模様替え、引っ越し、また震災・火災などの災害時に遺骨や遺品を破損・紛失してしまう可能性があります。 災害に関しては、お墓の場合も消失のリスクはありますが、手元供養での紛失や破損は自己責任です。
手元供養とは別に、遺骨の一部を「分骨・散骨(手続が必要です)する」「永代供養の墓に納める」などの方法でリスクに備えることができます。

自分で聞いておきながらデメリットがあると思っていなかったので、少し驚きました・・・
これを理解しておくことが失敗を防ぐことになりそうですね。
最新情報を
教えてください!

トレンドとしては、絵柄やデザインが多様化しています。
以前は、花柄中心のデザインや窯の特徴が出たものが多かったですが、優しい色味のもの、土へ還る自然の素材を使ったもの、真鍮のものなど様々な素材や形のものができてきました。

これは私も母も好きなデザインです!インテリアとマッチするものも選べそうです。
一般的に骨壷といえば、白色のイメージがありますが、おしゃれなデザインも増えているんですね。
教えてください!

骨壷を購入する機会は、一生の中で数回しかないと思いますので、悩まれる方が多いのではないでしょうか。
まずは、大きく2つのポイントをご紹介します。
骨壷選びのコツ
1. 故人が好きなデザインをチェック
骨壷には、いろいろな絵柄があります。
まずは故人がお好きだった花や故人にちなんだデザインがあれば、それに沿った商品を探されると良いですね。
2. 地域の一般的な骨壷サイズを確認
次に納骨する地域の一般的な骨壷のサイズをお調べいただき、骨壷を選択してください。
地元の火葬場に聞いていただくと教えてくださいます。
お名前や戒名、法名の刻印も蓋裏などにしておけば、故人のものと特定できるのでおすすめです。

地域によって、サイズが異なるんですね。
詳しくうかがっていきたいと思います。
サイズや素材の選び方
を教えてください!

骨壷は「分骨・手元供養用」と「納骨用」があり、全部で10種類です。
サイズ表
サイズを選ぶ目安
大きく、西日本と東日本でサイズの選び方の違いがあります。
一般的な理由として、
東日本では「遺骨の全部を納める」習慣があり、西日本では「一部拾骨」のためです。
購入の際は、事前に地元の火葬場や納骨する場所に問い合わせて決めていただければと思います。
ちなみに、男女で骨壷の大きさ選びに差はありません。

地域によって納め方が異なるとのことですが、たとえば西日本の方で、遺骨すべてを入れても構わないのでしょうか?

はい、大丈夫ですよ。
全骨を収める場合、7寸壷を2個使う場合もあります。
骨壷に収骨する場合、通常は収骨に慣れている火葬場の職員がサポートいたします。
骨壷に入れたらよい骨の部分を職員が教えてくださいますので、それに従って収骨いただければと思います。

そうなんですね、安心しました。
海外製・日本製で
違いはありますか?

一般的な骨壷の素材は、海外製も国内製もほぼ陶器となります。
手元供養や分骨壷など小さいものに関しては、木材、ガラス、プラスチックのものなどさまざまです。
お好みでお選びいただければと思います。

種類が豊富であれば、気に入った骨壷が見つかりそうです。
宗派・宗教による
注意点はありますか?

以前は、宗派やお寺ごとに「骨覆が白でなくてはならない」「壷自体が白でなくてはならない」など、決まりがたくさんありました。
最近では、ご家族の状況に応じて対応していただける宗派やお寺も増えています。
お付き合いのあるお寺に、ご相談いただくことをおすすめします。

時代に合わせて、柔軟性があると助かりますね。
戒名を入れることは
できますか?

戒名や法名を骨壷に刻印することは可能です。
最近は、刻印される方が増えています。
骨壷の外側もしくは、柄のある壷などの場合には蓋の裏側などに戒名や法名の刻印を行い、誰が入っている骨壷か分かるようにされるケースが増えています。

今後、手元供養が増えそうな場合は、刻印しておくと区別がついて良さそうですね。
カビが生えたり
しないですか?

骨壷を開けることはほとんどないと思いますので、中でカビは生える可能性はあります。

やはり、カビが生えてしまうことはあるんですね。
万が一、発生した場合の対処法はありますか?

対処法としては、お墓参りの際に大きめの新聞紙等に一度出していただき日干しすればよいでしょう。
お墓のカロート(骨壷を収める場所)は湿気があり、骨壷は陶器なので内側が結露し水が溜まってきてしまう場合があります。
これを防ぐためには水抜き穴が開いている骨壷がおすすめです。

穴あきの骨壷もあるんですね。安心しました。
入れるのはNGですか?

たとえば、髪の毛や爪などを骨壷に入れたりしても問題ありません。
ですので、「遺骨や遺灰、または故人の大切にしていた品」などを入れても構わないです。
火葬場では、収骨の際にスタッフの方に確認してみてください。

わかりました。
遺骨が見えないように
できますか?

確かに、綺麗なデザインや変わった形の骨壷の場合、知らない人が骨壷と思わずに開けてしまうと、びっくりされるかもしれませんね。
その時は、白い布袋等に入れてから収めてください。
通常、火葬をおこなったばかりの骨壷は高温のため、陶器に直接入れます。
より丁寧に行いたい場合、骨を骨壷に収め一旦温度を冷まし骨袋に入れてから骨壷に収め直すという方法がいいのではないでしょうか。

火葬場で袋へ入れてくれる場合もあるんですね。
NGですか?

骨壷を持ち運ぶのは問題ありません。
ただ、電車や飛行機を利用する際は、骨壷とわからないような袋に入れるなど、周りに配慮するのがいいでしょう。

具体的にはどのような袋でしょうか?

袋に関しては、透けない大きめの袋があれば良いです。
お世話になった葬儀店でもいただける場合がありますので、一度ご相談してみてください。
他には、風呂敷で包んでもいいですし、専用バッグもあります。

持ち運びは可能なんですね。
公共の乗り物を使用する際は、周囲に配慮したいと思います。
ペット用はありますか?

大切に育てたペットも、もちろん大切なご家族ですから可能です。

ペット用の骨壷はどこで売られていますか?

ペットの骨壷は、一般的にペット霊園やペット火葬専門店で購入できます。
当店でももちろん購入が可能です。

そうなんですね、安心しました。
自分で行っても
大丈夫ですか?

骨壷の入れ替えはご自身で行っても何ら問題はありません。

自分で行ってもいいんですね。
何か手続きは必要ですか?

手続き等もとくに必要ありません。
もし、分骨証明書が必要な場合は、最寄りの火葬場や役場に問い合せて発行してもらいましょう。
骨を移す場合、火葬場では竹箸等でお入れします。
ご自宅で入れ替える場合に量が多い場合などは、いったん広い新聞紙等に骨を出していただき、軍手等でお入れするとよいかと思います。

分骨を難しく考えていたので、肩の荷がおりました。
揃えるものはありますか?

そうですね、納骨堂などにご遺骨を納める際、骨壷を収めるカバー(骨覆)のまま収める場合もあります。
こういった場合は、骨覆も綺麗なタイプをお選びいただくといいかもしれません。
通販サイトでは、骨壷と一緒に販売しているところが多いです。

骨壷と一緒に関連商品も確認できますので、通販サイトは便利ですね。
離れている親族とショップ情報や該当アイテムを共有できますし、ネットを通して相談が可能なので、納得のいく商品を見つけられそうです。

関連商品も多数扱っているんですね。
故人に想いを馳せながら、喜んでもらえるデザインを選ぼうと思います!
向いている?
向いていない?
あなたが骨壷を購入する際、ネット通販に向いているかチェックしてみましょう。
いくつ当てはまりますか?
骨壷のネット通販に向いている人チェック
□ 好きな時間帯に買い物したい
□ 外出が難しい/外出したくない
□ 人混みを避けたい
□ いろいろな商品や価格を比較したい
□ 口コミや評価を参考にしたい
□ 店員さんと極力やりとりをしたくない
一つでも当てはまるなら、きっとネット通販での購入に向いていますので、通販をお楽しみください!
今度は逆に、あなたがネット通販利用に向いていない人かチェックしてみましょう。
骨壷のネット通販に向いていない人チェック
□ 直接商品を手にとって確認したい
□ 品物が届くまで不安
□ 絶対に対面で接客して欲しい
□ オンラインでの会員・個人情報登録に抵抗がある
一つでも当てはまるなら、ネット通販での購入に向いていないかもしれませんので、慎重に考えてください。

ここまで、骨壷に関する疑問などについてお話してきました。
いよいよここからは、今回の記事のメインテーマである、人気で「売れ筋の骨壷」をご紹介します。
教えてください!

はい。当店で売れ筋の骨壷をランキング形式でご紹介します!